
『理事長就任挨拶』
平成19年6月19日
有限責任中間法人日本補聴器販売店協会
理 事 長 宮田 信彦
前任の石井理事長が任期満了に伴いまして、退任することになり、先ほどの理事会におきまして、今期、私が理事長に推挙され就任することになりました。
本来ならば交代を機に若返ることが良いはずと思いますが、私は前任の石井理事より年齢は若くはありません。しかし、私はリーダーの指導力とは年齢ではなく、その考え方や行動でみられるのではないかと思っています。私たちのこの販売店協会も新しい理事の方々に加わっていただき、新しい風を起こしたいと思っています。今年2007年は団塊世代と言われる方々の多くが定年退職を迎え、社会の流れが大きく変わろうとしています。私たちもこの変化の波に乗ろうではありませんか。
販売店協会も設立してから19年になります。生まれたお子さんが成人を迎える年齢になるわけです。私たちは補聴器の適正供給を目標に補聴器技能者の育成や販売店の技術向上など、様々な業務を行ってまいりました。18年度事業報告でも申し上げましたように、技能者の資格向上では様々な取り組みを行い、それなりの成果があったと認識いたしております。
認定補聴器技能者の資格は、まず、技能者自身が個人の資格であることの認識が必要でありましょう。業務の一環として上司の指示・命令で取得したと思っている方が多いのではないでしょうか。これは上司にあたる事業主あるいは管理者にも意識の変革が必要で、この資格は個人の努力で取得したものとして、資格に対して事業主はそれなりの待遇を考えるべきでしょう。
昨年にはNPO法人の日本補聴器技能者協会が発足し、技能のスキルアップや資格の向上は技能者自身が行うようになり、個人の資格として認識が高まるものと期待いたします。私たち販売店協会では補聴器技能者を支援する立場になって協力していきたいと考えています。
また、認定補聴器専門店の認定業務が、任意団体でありました全国補聴器専門店認定協会から厚生労働省の指定団体であります財団法人テクノエイド協会に移行され、販売店やユーザーから今まで以上に注目されることと期待しています。
このように考えますと、「これからの販売店協会は何をやるのですか」と心配される方もあるでしょう。私たちのやるべきことはまだまだたくさんあります。今、補聴器を取り扱う販売店は6000店以上あるといわれています。このうち私たちの協会に加盟しているのは1000店たらずです。この組織率を上げないと私たちが進めている補聴器の適正供給が広がりません。つまり、補聴器に十分な知識・技能を備える技能者さえいれば,必ずそれが発揮できとは限らないからです。技能者と販売店との両輪関係が相まってこそ,お客様から満足が得られるものと確信いたします。
そして補聴器の普及推進です。補聴器工業会が発表しています年間46万台の出荷台数を多いとみるか、少ないとみるかです。補聴器の入手方法等から見まして、米国と比較しますとその普及率は半分とも言われています。考えてみますと聞こえが遠く、不自由しながらも補聴器を使用しない方を見かけることもあります。また、通信販売の補聴器(集音器等を除く)が年間10万台以上も出荷されている現状を見ましても補聴器の需要者が多くいることがわかります。そして私たちはこのような需要者があることを認識し、どのようにすればこの需要者を取り込むことができるかを考えるべきでしょう。補聴器技能者協会、補聴器工業会の方々のお知恵を拝借しながら考えていきたいと思います。
このように販売店協会では販売店としての立場から、補聴器の適正供給と普及をさらに進めるため、新しい視点で挑戦していきたいと考えています。
今後も皆様方の温かいご支援とご協力をお願いいたしまして、挨拶に変えさせていただきます。