
年頭所感『不況の時だからこそ!』
平成21年1月吉日
有限責任中間法人日本補聴器販売店協会
理 事 長 宮田 信彦
明けましておめでとうございます。新しい年を迎え、希望に胸を膨らませていることと思います。
さて、昨年来から報道されています米国のサブプライムローン問題に端を発した大手金融機関破綻の影響が、日本のマスコミでも大きく報道され、既に不況の波が押し寄せています。大手企業の採用内定の取り消しや、契約社員の解約等が報道され、景気後退が懸念されます。
このような不況予測に対して、補聴器市場もこれを免れることはできだろうと言われています。しかし私たち補聴器業界は本当にこの不況の波に呑み込まれてしまうのでしょうか。医療業界やメガネ業界と比べてその影響はどうでしょうか。世間の不況に左右されにくいと言われてきたのがこの業界ではないかと思います。高齢者には後期高齢者医療保険問題等生活不安が増大し、財布の紐が固くなったことは確かでしょう。しかし体に不自由を感じた時にそれでストレスを感じない方はいるでしょうか。私たちは聞こえの不自由を補うことを行っている職業であることを自覚し、特に高齢者には優しく、暖かく接してあげ「相談してよかった」と思われることが大事ではないでしょうか。
近年の補聴器はすべてと言ってよいほどデジタル化され、その機能がさらに進化しました。今までの補聴器は装用していることを気づかれないために、目立たないようにすることに努力をしていました。最近はそのイメージががらりと変わり、おしゃれに見せる補聴器が意識され始めたからでしょう。耳かけ補聴器ではカラフルになりそしてさらに小さくなりました。昨年,補聴器工業会が発表しました出荷統計による機種別の比率をみますと、耳あな型(オーダータイプ)補聴器より耳かけ補聴器の比率が上回りました。この傾向を考えるとき、補聴器を求めるユーザー層に変化が起きていることが推測できます。メガネをつけるのと同じような感覚で補聴器を装用し、おしゃれを意識しながら社会の中で活躍しているようにも見えます。補聴器を供給する販売店側にもこのような方々に対応する意識改革の必要な時がきています。
昨年業界(補聴器販売店協会・補聴器工業会)は創立20周年を迎えました。その記念事業として,より多くの方々へ聞こえと補聴器に関して理解を深めていただくために「あなたの聞こえは大丈夫?〜難聴の早期発見と対処を考える〜」と題して公開シンポジュームを行いました。この様子は録画編集されNHK教育テレビの日曜フォーラムでの放映を予定しています。公開シンポジュームの内容が、一人でも多くの方々へ伝えられますことを期待いたします。業界はこの20年を経て,なお残る停滞感の殻を打ち破り、新たな事をやらなければこれ以上の発展は望めないと思います。それには一般社会から信頼される補聴器店を目指すこと、どこのお店に行っても安心して相談してもらえるようにすることです。そのためには、すべての販売店に認定補聴器技能者が在籍していることが前提となります。そしてすべての補聴器販売店が適正な補聴器販売の行える認定補聴器専門店になっていただくことを希望します。
本年も皆様方にとりましてより良い年となることを祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。